矯正歯科アドバンス トップページ > 矯正装置の種類 > リテーナー(保定装置)
矯正治療によって、キレイになった歯並びや正しい噛み合わせを、安定させるための装置です。矯正装置は、顎や歯を動かすための装置ですが、それとは反対にリテーナーは、矯正装置を外した後に歯を動かさないようにするための装置です。
矯正治療の時に、歯が移動するのは歯の周囲に力を加える事により骨を溶かし、その隙間に新しい骨が出来るという事が繰り返し行われ、徐々に移動をしていきます。つまり移動した歯の周囲の骨と歯茎の繊維は、不安定な状況にあり、元の位置に戻ろうとするのです。これを後戻りといいます。そのためリテーナーの装着を怠ってしまうと、後戻りが起こり今までのブラケットの装着期間が無駄になってしまうのです!
矯正装置を外した後の約1年間は、後戻りしやすい期間であるために取り外しが出来るリテーナーであっても、極力(歯磨きや食事の時以外)装着が必要になります。1年を過ぎた頃から段々と歯の状態が落ち着いてくるため、定期的な観察をしながら徐々に1日6時間、3時間と装置の装着時間を短くしていきます。ある程度安定すると、就寝時のみの装着だけになります。
リテーナー装着期間は、個人差はありますが、矯正装置をつけていた期間と同じぐらいの期間が必要であるといわれています。
リテーナーの種類は、矯正治療後の歯の状況や、本人の意志、先生の判断によって異なります。大きく分けられるのは、取り外しが可能な装置であるか、取り外しが出来ない装置であるかです。装置の特徴をしっかり理解し、自分に合った装置を装着しましょう。
表側の歯並びをワイヤーで覆い、裏側は透明なプラスティックのプレートを使用。一般的に多く使われています。
基本構造は、ベッグタイプと同じですが後戻りしやすい前歯のみを表面からワイヤーで抑えています。
マウスピース型の装置です。アクリル樹脂やラバー系の材料でできており、透明で目立ちにくいのが特徴。「ソフトリテーナ」「インビジブルリテーナー」「トゥースポジショナー」などともいわれています。
歯の裏側にワイヤーをつけて後戻りを防ぎます。装置が小さく目立ちにくいのが特徴的です。保定に優れている反面、取り外しができないので歯磨きなどのしづらさがあります。