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顎間ゴム


歯専用の小さな輪ゴムです。マルチブラケット装置だけでは動かす事が難しい上下の噛み合わせのずれや正中を合わせるため等に使用します。顎間ゴムは治療期間や治療結果にも影響する重要な補助器具です。


顎間ゴムの装着時間

顎間ゴムは基本的に、食事・歯磨きの時以外、24時間装着します。装着時間が短いとゴムをはずしている間に歯は戻ろうとするため顎間ゴムをしていても歯は中々動きません。持続的に歯に力を掛ける必要があります。治療段階によって就寝時間のみなど装着時間は変わります。医師から指示された装着方法、装着時間を必ず守りましょう。

注意

早く歯を動かしたいからといってゴムを勝手に二本掛けてはいけません。歯の根っこに負担が掛かり歯の動きが悪くなることもあります。

症状によって、顎間ゴムの使用方法は異なります。

出っ歯の方の場合

下の奥歯を固定源とし、突き出た前の歯を後方に引っ張ります。（図参照）


受け口の方の場合

上の奥歯を固定源とし、突き出た下の歯を後方に引っ張ります。（図参照）


開咬の方の場合

上下の歯が噛み合うように引っ張ります。（図参照）



ゴムを掛ける位置は表だけではありません。


顎間ゴムは効率良く矯正治療を進めるためにとても大切であり、顎間ゴムを毎日正しい時間、正しい装着方法で使用している方と、そうでない方とでは、治療期間や治療結果に大きな違いがでることがあります。